高度急性期看護師から訪問看護師へ
私は今年で看護師免許を取得して11年目になります。総合病院で約7年、脳神経外科、ICUなどで勤務した後、こことは別の訪問看護ステーションで3年勤務し、2022年4月にとまと訪問看護リハビリステーションに入職しました。
学生の頃から訪問看護師という働き方は知っていましたが、自分は訪問看護師にはならないだろうと思っていて、就職先は病院のみと考えていました。
でも、脳外やICUで働くうちに、なんだか毎日同じことを繰り返しているだけでは？と感じてしまう部分があって。というのも、看護というのは人と人が相対する仕事だと思っていましたが、高度急性期だとどうしても対患者さんというより、医師や医療機器との対応が主になってしまいがちなんですね。
また、病院では自分が知らない間に患者さんが退院してしまうこともありますし、ICUに患者さんがいるのは基本ごく短期なので自分の顔を覚えてもらう時間もありません。
そんな時、知り合いから声をかけてもらって訪問看護師への転職を考えるようになりました。
訪問看護ならではの難しさが喜びに変わる時
病院から訪問看護ステーションに転職したものの、最初のうちは認知症の利用者さん宅を訪問したらいきなり怒鳴られて追い返されるというようなこともありました。
訪問看護では利用者さん、ご家族さんとしっかりコミュニケーションをとることが必要だとわかってはいるのですが、最初はなかなかうまくいきません。特に私は「相手の懐に入り込む」というのが苦手なタイプだという自覚もありますし。
そこで、自分は看護師として訪問しているという原点に立ち戻って、医療的な面での自分の考えや専門的なアドバイスを意識した声かけを行うようにして、信頼関係を築いていくようにしました。
利用者さんやご家族に医療者が関わる安心感とともに、「この人が訪問してくれることは自分たちの役に立つ」と思ってもらえることで、距離がぐっと縮まります。
このように少しずつ関わりを深めていくうちに、最初は対応が難しかった利用者さんも、なんとなく反応が変わってきたり、受け入れてくださるようになってきますし、この方は私を信用してくださっているなと感じることも増えてきます。
そういう時、訪問看護ならではのおもしろさというか喜び、やり甲斐をとても感じますね。
自分を待っていてくださる利用者さんがいらしたり、「来てくれると安心する」と言ってもらえたりすると本当にうれしいです。
とまと訪問看護リハビリステーションの働きやすさ
私が訪問看護ステーションで働くのは、とまと訪問看護リハビリステーションで2ヶ所目になりますが、事業所によって随分内容は違うなと感じています。
例えば、以前の勤務先は医療機関併設のところだったので、そのメリットはありましたが、カルテの扱いも医療機関に準じていたため訪問現場で少し不便なこともありました。
クラスターメディカルでは、IT化の推進をはじめ、業務を効率化するための様々な施策が行われていることが訪問看護師の働きやすさにつながっています。
車やipadといったハードの貸与が充実していること、直行直帰がＯＫという勤務形態もそうですし、クラウドを利用していて電子カルテをはじめとする様々な書類がスマホやタブレットで24時間記入可能なのも便利です。計画書や報告書も帰宅後時間ができた時やスキマ時間を利用して記入できるため作成しやすいですよ。
私の場合、以前の職場は遠かったこともあり朝7時前後に家をでて帰ってくるのが8時とか9時で、子供が起きている様子を見られないような生活でした。そのため、2人目の子供ができたタイミングで転職を考えたのですが、「自宅から近い」「給与」に加えて、業務内容の効率化がはかられているということも決め手となってクラスターメディカルに応募しました。
結果、今は上の子の保育園の送迎をすることもありますし、一緒にご飯を食べてお風呂に入って遊んだりと子供と過ごせる時間がぐっと増えました。同時に、奥さんの小言も減ったなと感じています。笑
以前の自分もそうでしたが、「看護師は病院で働くもの」と無意識に思っている看護師さんも多いのではないでしょうか。
例えば新卒で技術を磨いていきたいという人にとっては確かに病院勤務の方が向いていると思います。
しかし今は看護師としての働き方の幅が広がってきています。そして在宅医療はこれからますます重要になってくる分野です。
実際の現場を見たり感じたりしてもらえれば訪問看護のやり甲斐についてもよくわかると思うので、転職前提と気負うことなく、一度見学に来ていただければと思います。
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